『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の
中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ
[link:12] 2003年07月04日(金) 00:24
これほどスピードを出したのは何年ぶりか?というぐらい猛スピードで自転車をこいだ(しかし立ちこぎはせず)。
自転車って乗れるようになると、乗れないマネはできないのが不思議だ。乗れなかった頃はなんでこんなもん乗れるのかさっぱりわかんない気分だったが、一旦乗れるようになってしまうと乗れない感覚が思い出せない。ハンドルをぐりんぐりんにバランスとれないようにするのは『わざと乗れないふり』をしている感じがする。乗れない、というのは自分では一生懸命まっすぐ走っているのに自転車ごと傾いて行ってしまい、最後には転ぶ、という感じだったと思う。今それをやれ、といわれてもできない。人間の学習能力はすごいなあ、と猛スピードしながら思った。きっと『綱渡り』とか、『傘の上でやかんを回す』とかそういうのも、やっぱりいくら想像したってなんでそんなことできるのかさっぱりわからないが、いざできてしまうとできた時の感覚が『なるほど』という具合に自分でわかるのだろうな、と思える。一度は綱渡りとかやってみたいものだ。