忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2003年07月14日(月)マトリックス

おとといきのうと体調がイマイチで、洗った毛布もいまひとつカラッと干せず、用事のある電話の相手にもつながらず、しょうがなくテレビでもつけて見たい気分の時間帯も日曜日は好きな番組もなく、すべてがイマイチ。体調がどうなっているのか、というと、どうも私はお医者の言葉を借りていうならば『疲れたりストレスがたまったりその他いろいろ(って?)になると弱いところに症状が出る』ある弱味があるらしい。私は自分の身体にそこそこ弱味あるいは特徴があることは把握しているけど、歳をとってその弱味がさらに増えたようだ。あーいやだいやだ。
まあそれはさておき、そんな憂鬱なウィークエンドを乗り越え、今日は某CMの新しいバージョンを歌いに行ってきた。
製品自体に新しい機能がつき、その新しい機能のとこがどうもマトリックスぐらいすごいことになったので、唄でも私なりにかなりアナログ的にマトリックスを体現してみた(どういう意味か?そもそもいったい何のCMか?この説明じゃ絶対わからんでしょう)。そればかりか、スタジオでは、昨今ではなかなかお目にかかれないツマミやボタンのかわいいマシーンやシンセに会えて、それはかなり楽しかった。いつもながらに、作曲の栗原さんマジックも炸裂していて、できあがりがすごく楽しみです。

[link:20] 2003年07月15日(火) 01:30


2003年07月16日(水)ゆるい毎日

忙しさ、その他がなんとなくひと段落し、ゆるい毎日を過ごしている昨今、この機会にもう一度ピアノの練習曲を練習し直してみるのはどうかと思い、実家から持ってきていたいろいろな曲を弾いてみている。
が、うちにあるのはエレピで鍵盤ぜんぜん足りない。ちょっとむなしいが、それでもやってみる。左手がダメですな〜。
右手もそこそこダメ。むむ〜。

ジム・キャリーの『Man on the Noon』を観る。
これってアンディ・カフマンという実在したコメディアンの
短い生涯を描いたやつ。ジム・キャリーは特別好き、というわけではないんだけど(そこそこ好き)、この映画はかなり好き。っていうか、アンディ・カフマンも好きになったんだけど、その人にスポットをあててこの映画を作ったすべての人が好き、と思った。
ボーナス映像で未公開シーンが入ってて、それを観たら、『もしそれらがカットされなくて本当に映画に出て来ていたら、もっといろんなことがわかりやすかっただろうな』と思われるシーンばかりで、それを結局カットしているところも、この映画の場合すごくいいな、と思った。

[link:21] 2003年07月16日(水) 15:08


2003年07月16日(水)16日その二

お友達のO女史とちょっとした打ち合わせを兼ねてベトナム料理のお店へ行った。そこでは『とにかく生春巻きがおいしいから、生春巻きは一人一本じゃなくて一人一皿ね』という前情報どおり、生春巻きすごくおいしかった。あと『青いパパイヤのサラダ』というのもおいしかったが、青いパパイヤはそっくりそのまま大根で代用できる。でもあれがパパイヤの若い実らしい。へえへえへえへえ。豆腐の中に具をつめて揚げてあるのとか、イカ団子とか全部おいしくて、マンゴープリンもやっぱりすごくおいしかった。最近マンゴーものが好きになってるような予感。
そのお店はスタッフ全員がベトナムの人で、ビールも『333ビール』と書いて『バババビール』と読むらしい、見たこともないようなビールとかも豊富だった。料理もすごくおいしいが、特に店員の中に、コント赤信号の小宮さんをもっとやせさせて、ベトナム方面へ行ってもらった感じのお兄さんがいたのが印象的だった。そのお兄さんの笑顔がとても素敵なのだ。いわゆる営業スマイルなんだろうが、ぜんぜん営業スマイルに感じさせない。何か頼むたび、ほんとによい笑顔で応えてくれ、心遣いもばっちりのデキる彼であった。
『ベトナム茶』はほのかにココナツの香りのする変わった味だったなあ。

[link:22] 2003年07月18日(金) 00:00


2003年07月17日(木)上野

上野のピアノのあるスタジオへ行き、一人ピアノ練習。
このスタジオは当日の個人練習だととっても安く、スタジオもきれいだし親切だし快適でとてもよい。
スタジオの管理の人がいかにも『音楽スタジオの受付』っぽくないのもすごくいい。スタジオの準備を一緒にしてくれ、『あ、じゃあどうぞごゆっくり。』なんて言ってくれるし、ロビーに出て休憩しているとにっこり『おつかれさまです。』なんてあいさつも交わしてくれるのだ。
で、私は今日はあくまで指ならしのつもりだったから、むかーし昔、ほぼ10年程前まで使っていた指練習のテキストなどを取り出して練習。左手ダメダメ。チャイコフスキーの割と難しくなさめのやつとかも思い出し思い出しやるが、ダメダメ。悲しすぎる。

『Dr.コトー診療所』観る。今シーズンはこれと土曜日の『すいか』。ぜんぜんドラマ観ない派の私としてはかなり頻ドラ。すいかはともかく、『Dr.〜』はお話の内容も普通、主題歌は中島みゆき、なのになぜこんなに観てるのかというと役者だけで観ちゃうのだ。これがもし全然ちがうキャスティングだったらたぶん観る気ゼロ。『ただ魅力的な役者さんがいっぱい出てる』ドラマはたまにあるけど、『適材がまさに適所に配置されて、それぞれの人がそれを見事にモノにしている』感じのドラマってそうそうない。プロデュースとはまさにこういうことだ、と実感。

[link:23] 2003年07月18日(金) 00:25


2003年07月18日(金)パスカルズ、かぼちゃ商会

前から一度観てみたかったパスカルズ、そしてかぼちゃ商会のジョイントライブを観に行った。
ライヴの前に、この間から行っても行ってもいつもお休みだったりした私の好きなお店に今日こそは、といさんで行ったが、今日も骨董市に出店の為臨時休業、だった。ショック。おかげで変なふうに時間があまってしまい、よけいな買物をしてしまう。

それはさておき、ちょっとだけ遅れて会場へ入ると、私が入ったのは2曲目が始まったところだったんだけど、私が入ろうとつかんだ入り口のドアがすごい勢いで開いて、中から中年女性が『ひどい!』と叫びながら飛び出してきた。どうしたのかと思ったら、『ひどい!こんなひどいのは聴いていられないわ!』というまったく謎の捨てセリフを残して、扉もバターン!とすごい勢いで閉めて、おばさんは走り去っていってしまった。私と扉のところにいた受付の人はあっけにとられてしまい、しばらくぽかーんとしていたのだけど、我に返って中に入りました。演奏は素晴らしく、しかもまだ2曲目だし、何がそんなにそのおばさんにとってひどかったのか皆目わかりませんでした。普通、ちょっと『あれ?思ってたのとちがうな』と例え思ったにしても、一曲目で帰るのはどうかなあ。そんな激しい反応を勝ち得たパスカルズを少しうらやましいと思いました。でもパスカルズの名誉のために書いておきますが、パスカルズ、本当によかった。楽しかったです。演奏している人たちが楽しそうなのも素敵。大所帯なのもうらやましいなあ。
かぼちゃ商会は本当に全国、国外問わず商店街で、ストリートでちんどんをやっている人達のようで、こちらも楽しかったのですが、舞台の上よりやっぱり町の中で観たかった。
お客さんに対するものの言い方とか、扱い方とかがちょっと独特で、純粋に『商売』(あ、決して決していやな意味じゃなく)という感じがなんか心にしみた。
今日の客席はフランス人ぽい人も結構いて、前にいた鼻がものすごく高くて長くてでかいおじさんは、自分の鼻をはじいてリズムをとったりしていて、感心した。

一緒に観ていたSさんが、休憩の時に浮かない顔をしていたので訳を聞けば、『すぐ近くで観ていた全然知らない人が自分とまったく同じ服を着ていて、しかもその人が履いていたスカートも全く同じのを持っている(Sさんはその時はスカートは履いていなかったのがまだ救いだった)。なので気づかれないように、上に羽織っていたカーディガンのボタンをピッチリしめて、おそろいを隠している。そのことが気になってライヴに集中できない。』といって、カーディガンのボタンをピッチリしめている。
しかし考えてみれば、なぜSさんが隠さなければいけないのか?負けた(何に?)ことになるではないか!とその場にいたUさんと私で鼻息を荒くしてみたが、結局ライヴが終わって、その人が出て行ってしまうまでカーディガンを閉めたままのやさしいSさんであった。
終了後、川口さん、お久しぶりの知久くん、初めましてのロケットマツさん、坂本さんなどとおしゃべりした後、失礼する。UさんSさんとラーメンを食べて地下鉄に飛び乗った。

[link:24] 2003年07月19日(土) 01:49

2003年6月16日までの日記


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